前回、手持ちのトミカのコンパクトカーを撮ってみたが、今回のネタは発見できただろうか?
どれもずんぐりむっくりのコロンとした2BOXで、トミカに興味のない人には同じに見えるかも。
しかし、当ブログの熱心な読者なら(いないと思うが)、取り上げてない2台を発見したはず。
1台はセンターに置かれているブルーの初代ヴィッツ。
レギュラー品ではなく、2000年のアニバーサリー24Ⅱの中の1台らしい。
といって、珍しいかといえば、そうでもなく、オクなどでは0.1~0.5Kくらいが相場らしい。
うちの個体もジャンクセットに入っていた1台で、チップは多め、リアウインドーには傷のジャンク。
このヴィッツもいずれ取り上げる予定だが、今回の真打ちではない。
では、今回の主役はというと、ヴィッツの左側にいるワインレッドのHBにご注目。
トミカに詳しい人なら、その正体に気付いたのでは?
トミカ 日産ティーダ 1/60
2009年に日産ディーラー用のカラーサンプルとして採用されたのがトミカのティーダ。
一部のディーラーでは予約販売されたほか、日産オンラインショップでも販売された。
用意された数が少なかったらしく、全8色セットで6.5Kという金額ながら、瞬殺だったらしい。
このティーダ以外にも、キューブやノートに同じようなカラーサンプルが存在している。
ただし、キューブとノートはレギュラー化されたが、ティーダはレギュラー化されなかった。
それも手伝ってか、1台だけでもプレ値、8色セットだと15~20Kあたりになってしまう。
まあ、8色セットはノートもキューブ(こちらは非売品)も、手が出せる範囲じゃござんせんが…
そんなトミカのティーダを某中古店で発見。お値段が相場より格安だったので、入手してみた。
メーカーがカラーサンプルとして採用しただけあり、全体的に綺麗な仕上がりとなっている。
実車は04年の発売だが、サンプルになったのは09年のため、フロントマスクはMC後のもの。
エンブレムはタンポ印刷、ライトはシルバー塗装と、レギュラーと同レベルの仕上がりだが、
グリルやバンパーのエアアウトレットなどにも丁寧な色差しがされ、表情を引き締めている。
凹凸が大きいリアもしっかりとした造形で再現されている。
赤一色のテールランプ、ボディ一体+黒塗装のリアウインドーもトミカスタンダードの仕上がり。
テールゲート開閉のギミックはないが、サンプルのみの展開で開発されたんだろうか?
デフォルメも感じられず、類型的なのに、どこか独特なティーダのボディを見事に再現。
ホイールは4穴の2Fが使用されているが、小径の1Hの方がバランスが良かったかもしれない。
このティーダ、レギュラーナンバーがないかわりに、裏板に素性が記されている。
ルミナスレッドのカラーサンプル。
実車はFMCで消滅したけど、せっかく開発したんだし、トミーさん、今からでも販売しませんか?